朝の食卓で巻き起こる謎の行動
朝食の時間、テーブルに並んだパン。
「今日はよく食べるな〜」と思って見ていたら、1つのパンを半分だけ食べて、次のパンへ。そしてまた半分食べて、ポイ。
「え?それ、同じパンだよね?」
「なんで最後まで食べないの…?」
そんな謎の行動に、モヤっとしたことありませんか?
でもこの“パン半分現象”、実は子どもの発達や心理を知ると「なるほど」と思えることがたくさんあるんです。
少し観察して調べてみました!
パンを次々半分だけ食べる謎
我が家の1歳11ヶ月の息子も、まさにこの行動の名人。
同じパンを2〜3個お皿に置いておくと、どれも少しずつかじっては放置。見事に「半分ずつ残し隊」の隊長っぷりを発揮します。
食べ物で遊んでいるわけではなさそう。でも、なぜこうなるのか。パンが嫌いなわけでもない。そんな様子を見ていて気づいたことがあります。
子どもにとって「全部同じ」じゃない?
私たち大人にとっては、「同じパン=同じ味・同じもの」。
でも子どもにとっては、ちょっとした違いでも「別のパン」として認識されているんです。
- パンの形がちょっと違う
- 大きさが微妙に違う
- 焼き目の付き方が違う
- 触った感触がちょっと変わる
これらすべてが、「こっちのほうがいいかも?」「これ、どんな味かな?」という探求心につながります。
つまり、パンを食べているというよりも、「パンを体験している」んですね。
選びたい!遊びたい!味わいたい!
この時期の子どもは、“自分で選びたい”という気持ちがぐんと強くなります。
また、食事というより「五感で体験する時間」として捉えていることも多いです。
- ちぎる感覚
- 口に入れたときの食感の違い
- パンの温かさ・柔らかさ
- パパやママと半分個して一緒に食べたいかも?
それらを一つずつ確かめながら食べている=だから半分でやめて次のパンへ、ということ。
さらに、子どもの集中力は短め。長く一つのものに集中するのが難しいので、気が散ってパンを切り替えているだけ…ということもあります。
焦らず、楽しめる工夫を
親としては「ちゃんと食べて〜」「もったいない〜」と叫びたくなりますよね。
でも、子どもなりの理由や発達段階を理解しておくと、ちょっと気がラクになります。
対応のヒント:
- パンは1つずつ出す:目の前にいっぱいあると、つい目移りしがち。
- 半分残ったパンをカットして“新しい形”に:同じものでも見た目が変われば再び興味を持つかも。
- 「これ全部食べたら次のパンだよ〜」と軽く声をかける:プレッシャーをかけすぎず、習慣づけを。
- 完食を目的にしすぎない:この時期は「食べることを楽しむ」ほうが大事。
パン半分も成長の証
子どもがパンを半分だけ食べて次にいく――
それは「食べないからダメ」ではなく、「食べながら世界を学んでいる」証なんですね。
私たち大人の価値観では「もったいない」に見える行動も、子どもにとっては「成長のワンシーン」。
ちょっと深呼吸して、今日も子どもの探究心に付き合ってみましょう。
パン半分事件も、笑い話になる日がきっときます🍞✨



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